グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

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ニュース 2016年

★ニューズレター2016年1月号★

更新日:

★GCNJからのお知らせ★

【ご挨拶】有馬代表理事より年始のご挨拶

昨年は、SDGsやパリ協定などの世界的な合意に加えて、日本版スチュワードシップ・コードとガバナンス・コードが発行され、CSRの観点から極めて大きな節目の年となりました。今年は、それらの実践をスタートする年と言えます。
また、昨年はUNGCが生まれて15年目でもありました。UNGCでは、新しいリーダーLise Kingoさんが就任しました。先々週の国連本部でのボードミーティングで、彼女は就任100日のレビューとそれに基づく意欲的な変革プランを打ち出しました。国連育ちの前任者Georg Kellさんは、UNGCと言うユニークな組織を創設し育成する上で絶大な貢献をされましたが、ビジネスのバックグラウンドを持つ2代目のLiseさんは、UNGCに民間の視点を加え、更に発展させることが期待されます。また、今年は、次の国連事務総長が選出されますが、UNGCのBoard Chairmanでもある新事務総長の理解と強いコミットメントを引き出さなければなりません。
我々GCNJも次の15年に向けて大きな一歩を踏み出す年です。GC10原則をベースに、SDGsの実戦を推進することが大きな柱になりますが、個別的には、従来、ESGのEとSに比べてGが少し弱かったような気がしています。腐敗防止、労働、女性の活躍等を経営ガバナンスに反映する上でGCNJがどのような付加価値を発揮できるのか、今年は、EとSに加えてGにも取り組んでゆきたいと思っています。
引き続き皆様の暖かいご理解とご支援、そして積極的な参画をお待ちします。

【2016年はどんな年?】後藤理事、野村理事より

【GCNJ理事 後藤 敏彦】 GCNJ 年頭挨拶

会員の皆様、明けましておめでとうございます。
2015年は第二次大戦後70年経過した中で最も重要なビッグ・イヤーといわれているようです。世界と日本で、それぞれ2つの大きな出来事により文明のベクトルの方向性が変わりました。
世界では9月の国連総会での「持続可能な発展のためのアジェンダ2030(SDGs)」の採択と、12月のCOP21でのパリ協定の採択です。いずれも国連がらみでありGCNJには縁の深いものです。
日本では年金基金(GPIF)による国連責任投資原則(UN PRI)への署名と、トヨタ・チャレンジ2050の公表のように自動車業界でのカーボン・フリー経営へのチャレンジです。
ベクトルの方向が、近代が始まって以来の「進歩」から「持続可能な経済社会の構築」に変ったのです。この変化を見誤った企業はいずれ市場から退場を迫られます。
2016年はこのベクトルに沿った2050年までのロードマップを策定するなど企業の存続を左右する重要な年であると確信しています。賢明なる会員諸氏の腕の振るい甲斐がある年です。

【GCNJ理事 野村 彰男】 GCNJの2016年

この新年は、世界と日本そしてGCNJにとっても、単に2016年の歩みを始める時というだけにとどまりません。世界のあらゆる国が、これから15年先の地球を展望して「持続可能な開発目標(SDGs)」への取り組みを始めるときであり、「パリ協定」に基づいて気候変動防止のためにCO2削減を本格化しようとスタートラインにつく時です。
日本にとっては国連加盟60周年という節目の年、6月にはG7の議長国として安倍首相が伊勢志摩サミットを主催する年でもあります。ここで紛争やテロ、難民流出が続くシリアをはじめとする中東情勢などの政治課題に加えて、世界経済の動向、SDGsやCO2削減に向けた各国の政策が議論され、首脳たちの決意が試されます。
こうした課題の多くは、国連や各国政府だけでは達成できず、企業や自治体、NGOなど市民社会の協力、官民連携が不可避です。とくに企業の技術革新や課題解決能力への期待が高いのは間違いありません。
折しも日本版スチュワードシップコードが打ち出され、機関投資家の企業評価のあり方も大きく変わっていく兆しがあります。財務の健全性だけでなく、環境や社会との調和を重視する経営を促すGCNJの存在意義がこれまで以上に問われ、2030年を展望する中長期ビジョンや取り組みが求められる年になることを意味します。あるべきGCNJ、立ち向かうべき課題解決に向けて、ぜひ会員の知恵と力を結集できる年に、と願っています。

GCNJ会員数最新情報(2016年1月28日時点)

GCNJ会員数 209企業および団体(休会除く)
アソシエイト会員 8企業

【ご案内】ラーニングフォーラム in 関西 開催(2月19日)

2月19日(金)に第3回ラーニングフォーラム in 関西を開催いたします。今回は昨年12月にパリで開催されたCOP21を受け、直前の10月までIPCC GHGインベントリー計画共同議長、IPCCビューローメンバーを務められた平石 尹彦氏によるご講演と質疑、GCNJ分科会による活動報告を通して、気候変動を巡るこれからの動きやGCの活動についてのご理解を深めていただく会を予定しています。CSR業務の初心者から豊富な経験をお持ちの方まで、幅広い方々のご参加をお待ちしております。なお、今回も昨年同様、大阪ガス様に会場のご提供をいただいております。この場を借りて、御礼申し上げます。
■日時:2016年2月19日(金)15:00~17:50
■会場:大阪ガス御堂筋東ビル3階ホール
大阪市中央区道修町3丁目5-11大阪ガス御堂筋東ビル(略称 OMEビル)
・地下鉄御堂筋線 「淀屋橋駅」 11番出口から徒歩1分
■プログラム内容
15:00~15:05 開会あいさつ
15:05~15:15 ジェフリーサックス教授ビデオメッセージ
15:15~15:30 SDGsアンケート結果発表(GCNJ事務局)
15:30~16:15 分科会活動報告(関西分科会、環境経営分科会)
16:15~16:30 休憩
16:30~17:30 講演
地球環境戦略研究機関(IGES)上級コンサルタント・参与
・IPCC TFI-TSU特別コンサルタント 平石 尹彦氏
17:30~17:45 質疑
17:45~17:50 閉会あいさつ
※終了後は交流会あり(希望者のみ、3,000円)
■定員:110 名
■参加費:無料(交流会への参加は3,000円)

こちらよりご参加登録をお願いいたします。

※会場定員に達し次第、受付を終了させていただきますので予めご了承ください。また、応募状況に応じて1企業/団体あたりの参加人数を調整させていただくことがありますので予めご了承ください。

【ご案内】JANIC・GCNJ共催 シンポジウム「SDGsでソーシャルイノベーションを」~マルチ・ステークホルダーで実現する持続可能な社会~(2月24日)

GCNJは昨年9月25日のSDGs正式採択直後の9月26日NYにてNGOのJANIC、動く→動かすの2団体とともに、SDGsに積極的に連携して取り組んでいく旨の共同声明をリリースしました。今回、その一環として、JANIC、GCNJ共催シンポジウムを開催します。SDGsの達成期限である2030年に向けてNGOと企業は、どうあるべきでしょうか。2030年、私たちが希望にあふれる未来を語れる社会であるために、どのように取り組んでいけばいいのでしょうか。SDGsが始まった今だからこそ、本シンポジウムをきっかけにぜひ一緒に考えていきましょう。皆様のご参加をお待ちしております。
■日時:2016年2月24日(水) 14:00~17:15(シンポジウム)、17:30~19:00(懇親会・名刺交換会)
(受付は、13:30より開始します)
■会場:(公財)早稲田奉仕園内 スコットホール(東京都新宿区西早稲田2-3-1)
■プログラム内容:
〇開会挨拶
兵頭 康二氏(連携ネットコアメンバー リーダー/(公社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 事務局次長 兼 法人連携部長)
〇グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンの活動紹介
八尋 英昭((一社)グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 事務局長)
〇NGOと企業の連携推進ネットワークの活動紹介
山本 匡浩氏(連携ネットコアメンバー サブリーダー/(特活)ADRA Japan ファンドレイジング担当)
〇基調講演「マルチ・ステークホルダーで取り組む持続可能な社会の実現に向けて」(仮)
武内 和彦氏 国連大学上級副学長
-休憩-(10分)
〇SDGsへの取り組み
・「企業として取り組むSDGs」(仮)
森田 裕之氏(キリンホールディングス(株) グループ経営戦略担当 CSV推進室 主幹)
・「NGOとして取り組むSDGs」(仮)
堀江 由美子氏((公社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン アドボカシー・マネージャー)
-休憩-(10分)
〇パネルディスカッション「SDGsでソーシャルイノベーションを」
ファシリテーター:黒田かをり氏(連携ネット アドバイザー/ (一社)CSOネットワーク 事務局長・理事)
パネリスト:
森田 裕之氏(キリンホールディングス(株) )
堀江 由美子氏((公社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)
古谷 由紀子氏 (サステナビリティ消費者会議 代表/
(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 常任顧問)
〇閉会挨拶
富野 岳士氏(連携ネット事務局/(特活)国際協力NGOセンター(JANIC)事務局次長 )
〇懇親会・名刺交換会
任意参加
■参加費: 2,000円/名(連携ネットメンバー、GCNJメンバーは1,000円)
懇親会費別(2,000円)
■定員: 200名(先着順。定員になり次第、締め切ります)
■対象: 企業およびNGO関係者、一般、学生等
■共催(順不同): 特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)
NGOと企業の連携推進ネットワーク、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)
■後援(依頼中):独立行政法人国際協力機構(JICA)、1%(ワンパーセント)クラブ

詳細はこちら

こちらのフォームより、お申込みください。<申込み締切:2月19日(金)>

【ご報告】ビジネスと人権フォーラム報告会 開催のご報告

2016年は年始から何かとイベントが目白押しのGCNJですが、そのイベント第1弾の開催報告です。1月20日に「CSRセミナー~国連ビジネスと人権フォーラム報告会~」を上智大学様の会議室をお借りして開催いたしました。ビジネスと人権フォーラムは、2011年6月に国連人権理事会において承認された保護、尊重、救済のフレームワークである「国連ビジネスと人権に関する指導原則」の普及と導入を目的として、2012年から国連主催で毎年開催されている国際会議ですが、日本からの参加者はまだ少ないのが現状です。今回の報告会では、同フォーラムへ参加された方をお招きして現地の様子や発表内容を共有していただき、グローバルで話題となっている人権への関心を会員・アソシエイトの皆様に高めてもらうと同時に日本からのフォーラムへの参加者を増やすことを目的として本報告会を開催いたしました。本フォーラムは、3日間で約2300人が参加し、サイドイベント等が5つ同時並行的に開催されるもので1人の参加者で全体像を把握することは難しいですが、登壇者6名が各々参加されたイベントの報告を聞く中で日本に居ながらにして全体像の一端を垣間見る事が出来たと思います。次回2016年のフォーラムの日程は2016年11月14日~16日と既に決定しています。次回のフォーラムには日本から1人でも多くの方がご参加され、来年もこうした報告会が出来ればと思っております。

報告会の様子はGCNJのFacebookへも掲載しています

【ご報告】英国奴隷法セミナー 開催のご報告

2016年GCNJイベント第2弾は1月21日に開催をした「CSRセミナー~英国現代奴隷法2015セミナー~」でした。今回は講師にロンドンを拠点に活動をされているサステイナビジョンの下田屋氏をお招きし、法律制定の背景や英国においての動向などについてご講演をいただきました。参加者からは多数の質問の手が挙がったほか、本セミナー参加受付開始から瞬く間に定員に達したことからも会員・アソシエイトの皆様の同法へ対しての関心の高さが窺えました。

セミナーの様子はGCNJのFacebookへも掲載しています

【ご報告】GCNJウェブサイト更新

GCNJウェブサイトの下記ページを更新しました。

持続可能な開発目標(SDGs)のページを開設

GCNJの活動と成果報告のページにシンポジウムのカテゴリを新設

GCNJの活動と成果報告のページにお役立ちシリーズのカテゴリを新設

★国連GCの最近の動き★

世界の会員数最新情報(2015年12月31日時点)

・Business sector 8,381(新規179社)
・Non-Business sector 4,943(新規40団体)

グローバル・コンパクトサプライヤーの行動規範について

1月に開催されたグローバル・コンパクト・ボード・ミーティングにおいて、グローバル・コンパクトサプライヤーの行動規範の基本が採択されました。これはグローバル・コンパクトがGC署名企業から優先的に調達するというものでサプライヤーはこの行動規範を受容することが求められます。

詳細はこちら

SDGs関連の新ウェブページの開設について

国連グローバル・コンパクトが新たに開設したウェブページでは、企業・団体がSDGsを実施するのに役立つ様々な情報が掲載されています。

新ウェブページはこちら

GC Advanced COP Qestionnaireが若干変更されました

GC Advanced COP Qestionnaireが一部変更されています。GRI G4ガイドラインと統合報告がらみで若干の変更がありました。

最新の質問票はこちらよりダウンロードできます。

UN Global Compact Leaders Summit 2016の日取り決定

UN Global Compact Leaders Summit 2016が2016年6月22~23日@ニューヨークで開催されます。Leaders Summitは企業責任を果たし成長と変革の事業機会を見つけることによって事業と戦略をどのように変えSDGsを進めていくのかが焦点になります。日本から数多くの企業の参加が期待されています。

著者:(社)グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 事務局
編集:(社)グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 事務局
【お問合せ先】
(社)グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン
TEL:03-5412-7235 FAX:03-5412-5931 Email:gcjnoffice@ungcjn.net
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