
GCNJコレクティブ・アクション2030で定めた優先課題に通底するのは、バリューチェーン・マネジメントの重要性です。バリューチェーン・マネジメント部会では、バリューチェーン・マネジメントをこれまで日本で考えられていたような「企業の上下流に関することだけ」ではなく、国際基準に従い「企業自体のビジネスモデルを中核とし、それを取り巻く上下流も含む様々な活動・資源・関係性であること」と捉えています。
- バリューチェーン・マネジメント部会座長からのメッセージ
- 2030年目標・メイン課題
- 部会メンバー
- バリューチェーン全体像
- チーフ・サステナビリティ・オフィサーのためのバリューチェーン・マネジメント・アクションガイド
- バリューチェーン・マネジメント解説動画
- 今後の活動
バリューチェーン・マネジメント部会座長からのメッセージ

気候変動は待ったなし、AIの進展、先進国共通の少子高齢化、各地での紛争・戦争、世界は益々混迷の度を深めています。これらを克服して企業が生き残っていくサステナブル経営。従来のビジネスモデルの見直しとSphere of Influenceにおけるプラス・マイナスのインパクトのマネジメント、それがバリューチェーン・マネジメント(VCM)です。VCMへの取り組みがコーポレートガバナンスの中核要素であり、チーフ・サステナビリティ・オフィサーの腕の振るいどころです。
バリューチェーン・マネジメント部会座長 GCNJ理事 後藤敏彦
2030年目標・メイン課題
目標
日本企業がサステナブル経営を進めていくために、国際基準をしっかり視野に入れてバリューチェーン・マネジメント見直しの重要性を理解し実践すること
課題
- 会員企業を中心に国際基準をしっかり視野に入れてバリューチェーン・マネジメントの理解を深める
- 会員企業のバリューチェーン・マネジメント見直しを促進する
部会メンバー
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES) リサーチマネージャー 小野田真二 (副座長)
株式会社NTTデータグループ サステナビリティ経営推進部 シニア・スペシャリスト 金田晃一
コンチネンタル・オートモーティブ株式会社 サステイナビリティ日本統括責任者 渡辺美紀
バリューチェーン全体像
バリューチェーンの全体像をとらえた上で、実践に落とし込むことが重要です。
エコシステム思考をバリューチェーン・マネジメントに適用することで、やるべきことがより明確になります。
※エコシステム思考
ある生物とその周辺環境の関係を広範囲かつ能動的に捉えた考え方

チーフ・サステナビリティ・オフィサーのためのバリューチェーン・マネジメント・アクションガイド

2024年10月に『チーフ・サステナビリティ・オフィサーのためのバリューチェーン・マネジメント アクションガイド』を策定いたしました。
本書は、今後、日本企業が経営にサステナビリティ課題を組み込むにあたってのバリューチェーン・マネジメント見直しの手助けを目的とし、バリューチェーン・マネジメントに不可欠となるポイント解説や事例紹介を行っています。
チーフ・サステナビリティ・オフィサーやサステナビリティ部門の方々に、ぜひ事業活動のマテリアリティ評価を行う際のご参考としてご活用いただければ幸いです。
バリューチェーン・マネジメント解説動画
GCNJ公式YouTubeにて、「バリューチェーン・マネジメント」の解説動画を公開しております。「バリューチェーンとは何か」から、「バリューチェーン・マネジメントのプロセス」など分かり易く解説を行っています。
今後の活動
アクションガイドを読んでいただいた会員企業の方々を対象に、さらにバリューチェーン・マネジメントの理解を深め、事業戦略への活用いただけるよう、フォローアップ企画を検討中です。