ニュース 2021年
【国連グローバル・コンパクト】Monthly Bulletin 和訳版 7月号発行のお知らせ
更新日:国連グローバル・コンパクトは会員を含む希望者に向け、毎月Monthly Bulletinを発信しています。GCNJでは、国際潮流を発信する活動の一環として、和訳版(PDF版)の発信を開始いたしました。内容は、ニュース、トピックス、国連グローバル・コンパクト全体の動き(会員数など)のほか、国連グローバル・コンパクトが主催するイニシアチブやキープロジェクトの進捗報告、イベントの予定などです。ぜひご一読ください。
UN Global Compact Monthly Bulletin 日本語版 7月号ダイジェスト
【国連グローバル・コンパクトからのお知らせ】
ゴール!国連グローバル・コンパクト、コパ・アメリカでCONMEBOLと連携
国連グローバル・コンパクトは、サッカー大陸選手権大会、コパ・アメリカの開催期間中、持続可能な開発目標(SDGs)への意識を高めるという貴重な得点を挙げました。
このキャンペーン企画は、パラグアイのローカル・ネットワークが地域ローカル・ネットワークとのパートナーシップにより進められたものです。7月に開催された、南米サッカー協会(CONMEBOL)主催のコパ・アメリカ大会の7試合の競技会場内の広告エリアに、国連グローバル・コンパクトのロゴを1週間にわたって掲載し、SDGsの達成に向けたUniting Business(ビジネスの結束)キャンペーンに関する情報発信が行われました。
国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・パラグアイのクリスティーナ・カノ代表理事は、「スポーツは、我々が社会課題に取り組むうえで、重要な役割を果たすだけでなく、より良い世界を作るための頼もしい味方にもなっています。」と述べています。
【新着情報】
SBTi、温暖化目標を1.5°Cに引き下げ
Science Based Targets(科学的根拠に基づく目標)イニシアチブ(SBTi)は、企業による最低限の温室効果ガス排出量削減目標を1.5°Cへと引き下げる新戦略を発表しました。当初、「2°Cを大きく下回る」としていた目標を、さらに引き下げた今回の決定は、気候変動対策が緊急性を帯びる中で下されたものです。国連グローバル・コンパクトでプログラム責任者も務めるリラ・カルバッシSBTi理事長は次のように語っています。「努力次第で地球温暖化を1.5°Cに抑えられる可能性を残すためには、1.5℃目標への対応を早急に展開し、主流化していく必要があります。」
グローバル・コンパクト、独シーメンス社の腐敗防止キャンペーン パートナーに
国連グローバル・コンパクトは、独シーメンス社が実施する、汚職撲滅のための国際的な「インテグリティ・イニシアチブ」において、インテグリティ・パートナーに選ばれました。2010年に開始されたこのイニシアチブは、コレクティブ・アクションで汚職と戦うプロジェクトを支援しています。シーメンスの最新かつ最終ラウンドの資金提供により、クリーンで公正な市場、ビジネス、競争を推進、支援するための総額は2,050万ドルに上ります。
Global Citizen LIVEで情報の発信を
9月25日開催のGlobal Citizen LIVE(世界市民ライブ)キャンペーンの一環として、企業や慈善団体、財団のリーダーの皆さんに、ご登壇のチャンスとコミットメントを発表して頂く機会をご用意しました。貧困問題や環境問題に向き合い、誰一人取り残さないための取り組みを加速されている皆さまの発表の場としてご活用ください。また、Race to Zero(ゼロへのレース)に参画して1.5°C目標の達成を約束する企業様にも、多くのコミットメントの機会が提供されます。詳細は、 sarah.acer@globalcitizen.orgまでお問い合わせください
【世界のローカル・ネットワークより】
<スペイン>スペイン企業と政府がハイレベル政治フォーラムに登壇
50か国以上が参集し、SDGs達成に向けた進捗状況を共有した国連「持続可能な開発に関するハイレベル政治フォーラム」(HLPF)で開催されたサイドイベントで、グローバル・コンパクト・ネットワーク・スペインは、企業と政府による連携の重要性を強調しました。
スペインのエンリケ・サンティアゴ2030アジェンダ担当国務大臣は、「我が国の企業がエコロジー・エネルギーへの移行をリードする立場になるためには、重要なステップを踏むことが不可欠であり、そのためには、スペイン政府の支援が必要です。」と語っています。
<オーストラリア> 総収賄・汚職防止(ABC)対話シリーズ
グローバル・コンパクト・ネットワーク・オーストラリアは、8月9日~10日に開催される贈収賄・汚職防止(ABC)対話を通じて、贈収賄や汚職をコンプライアンスやリスク管理の問題としてだけでなく、人権や環境問題など他の問題との接点を探っていくことを目指しています。このような取り組みは、企業が様々なコンプライアンス分野において、説得力のある手続きを首尾一貫して実行していくために、非常に重要性を増しています。
<ケニア> サステナビリティを製造業の主流に
グローバル・コンパクト・ネットワーク・ケニアは、ケニア製造業協会とのパートナーシップにより、CEOフォーラム「原則ベースのアプローチによる製造業におけるサステナビリティの主流化」を開催しました。このフォーラムでは、原則ベースのアプローチを採用することがなぜビジネスにとって良いことなのか、国連グローバル・コンパクトを通じた持続可能性の主流化のための支援に焦点を当て、認識を高めることを目的としました。
Uniting Business LIVE(9/20~22)
9 月 20 日~22 日、Uniting Business LIVEが開催されます。国連総会ハイレベル週間に並行して行われるイベントとなっており、9月20日(月)の民間セクター・フォーラム、9月21日(火)のグローバル・インパクト・フォーラム、そして9月22日(水)のSDGビジネス・フォーラム(国際商業会議所および国連経済社会局の共催)の3部構成となっています。Uniting Business LIVEは、国連総会のテーマに沿って、SDGsに関するグローバルアクションを加速させます。また、9月21日(火)にはグローバル・インパクト・フォーラムの一環として、若き企業リーダーと起業家を称えるYoung SDG Innovatorsサミットも初開催の予定です。
国連グローバル・コンパクトについて
元国連事務総長の特別イニシアチブとして、国連グローバル・コンパクトは世界各地の企業に対し、その事業運営と戦略を人権、労働、環境、腐敗対策の分野で普遍的に受け入れられた10原則と整合させ、国連の目標達成を支援する行動を起こすよう呼びかけています。