「野心的気候変動対策アクセラレーター」日本版が今年も開講

国連グローバル・コンパクトでは、会員企業への価値提供として、国連グローバル・コンパクト・アカデミー(Academy *1)や、アクセラレーターといった学びの機会をご用意しております。

アクセラレーターは、会員企業の皆様がグローバル・コンパクト４分野10原則を実践するにあたり、必要な知識やスキルを取得し、より野心的な目標を策定し、行動できるよう支援することを目的とした約半年間のプログラムです。

現在、５つのテーマ(*2)で国連グローバル・コンパクトが提供するアクセラレーターは、オンデマンド自主学習(eラーニング)や、専門ファシリテーターからeラーニングの内容をより詳しく聞ける解説セッション、参加企業同士のピア・ラーニング等で構成される自習とグループ学習を組み合わせたプログラムですが、言語の壁があり、日本企業の参加は少数に留まっているのが現状でした。

そこで、GCNJでは、昨年初めて日本語にて「野心的気候変動対策アクセラレーター」を開講しましたが、好評につき今年も野心的気候変動対策アクセラレーターを日本にて実施できる運びとなりました。また、今年は２つ目のアクセラレーター「ビジネスと人権アクセラレーター」（BHRA）も同時開講しています。詳しくは以下のリンクをご覧ください。

現在、私たちは気候危機に直面しており、世界の気温上昇を1.5˚C以内に抑えられる路線から、大きくかけ離れてしまっています。気候に不安のない未来を実現するには、この10年間で、世界の温室効果ガス排出量を半減させなければなりません。本アクセラレーター(野心的気候変動対策アクセラレーター)は、国連グローバル・コンパクトに署名した会員企業のみが参加可能なプログラムで、SBT排出量削減目標の設定に向け、必要な知識とスキルを身に付け、気候変動対策分野における企業の野心的行動を促進するために作成されています。他の企業とのグループセッションでは、業界の専門家や、同じ目的を持つ異業種の企業との人脈づくりも可能となっています。また、国連グローバル・コンパクト主催のグローバルまたはアジア地域合同セッションへの参加もあり、各国にローカル・ネットワークを有する国連グローバル・コンパクトならではの、グローバルな視点を踏まえた内容となっています。さらに、日本版アクセラレーターでは、日本企業向けにカスタマイズした専門ファシリテーターによる解説や、日本企業の先行事例なども盛り込まれています。

GCNJでは、こうしたラーニング機会の提供等を通じ、企業による気候変動対策へのサポートを一層強化してまいります。

*1 国連グローバル・コンパクト会員企業の従業員であれば、誰でも登録し活用できる、コーポレート・サステナビリティに関するeラーニング・プラットフォームです。
*2 野心的気候変動対策、ビジネスと人権、SDGアンビション、若手SDGイノベーター、ジェンダー平等