

イベント 2024年
生活賃金に関するウェビナーシリーズ(全3回)開催のお知らせ
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昨年国連グローバル・コンパクトが始動させた2030年に向けた企業コレクティブ・アクションのイニシアチブであるForward Fasterの1分野のひとつでもある「生活賃金」をテーマにウェビナーが全3回にわたって開催されますのでご案内いたします。
ウェビナーシリーズ開催について
生活賃金はディーセント・ワーク(はたらきがいある人間らしい仕事)に欠かせない要素であると同時に、開発の土台として、SDGsゴール1の「貧困をなくそう」、ゴール8の「働きがいも経済成長も」をはじめ、ゴール5の「ジェンダー平等を実現しよう」やゴール10の「人や国の不平等をなくそう」等SDGsの複数のゴール達成に直接寄与し、2030アジェンダ全体の実現に向けた前進を生みます。
このように持続可能な発展の基盤である生活賃金は、世界人権宣言第25条が定めているとおり、人々が十分な生活水準を享受できるようなベンチマークとなる所得水準を指します。
しかしその一方で、十分な食料や水、住宅、教育、医療、輸送、衣服その他の生活必需品を含めた生活水準の達成に必要な所得、すなわち生活賃金を得られていない労働者は全世界で10億人、すなわち全労働者の約3分の1を超えると見られています。
こうした状況や、生活賃金がコーポレート・サステナビリティ・デューデリジェンス指令(Corporate Sustainability Due Diligence Directive/CSDDD)に含まれること、国際労働機関(ILO)による新たな三者協定の締結を背景に、企業は生活賃金の支払いに向けた取り組みを強化しつつあります。
生活賃金の支払いは、企業の社会的責任の重要な要素であるだけでなく、同時に企業自身に多くのメリットをもたらします。生活賃金の支払いは、全従業員が自身とその被扶養者のニーズを満たす所得を確保し、健康とウェルビーイングの水準を高められるようにすることができ、離職コストの削減や消費者、投資家、株主による労働者の権利尊重に関する懸念に応える助けとなります。さらに、サプライチェーンの強靭性を高め、関係性を強化する効果もあります。
全3回にわたって開催するウェビナーシリーズでは、企業とその利害関係者に対し、生活賃金に係る重要な要素のイントロダクションを提供します。
開催概要
セッション1 はじめに: 生活賃金への対応の必要性
開催日時
2024年11月13日(水) - 23:00~翌0:30(日本時間)
セッション概要
このセッションでは、賃金設定プロセスのコア要素を説明するとともに、企業がバリューチェーン上で生活賃金を促進することで、どのように幅広い持続可能な開発や人権への取り組みを強化するのか紹介します。最近の規制動向、推計の役割、ソーシャル・エンゲージメントの重要性、そして企業が生活賃金に取り組むための実践的なステップについて、より深く理解できます。
セッション2 責任投資:生活賃金のビジネスケース
開催日時
2024年12月10日(火) - 19:00~20:30(日本時間)
セッション概要
このセッションでは、生活賃金の支払いがもたらすビジネスと社会の双方に対する価値を概説し、企業が自社の運営やサプライチェーンにおいて生活賃金を支払う上で直面する課題と、それを克服するためのアクションを紹介します。
生活賃金のプラスの影響を理解し、社内外の関係者を巻き込む方法、反発への対応、さらには生活賃金の取り組みを進めるための有用なツールやリソースの活用方法を学べます。
セッション3 進展の促進: パートナーシップとマルチステークホルダーの関与
開催日時
2025年1月28日(火) - 20:00~21:30(日本時間)
セッション概要
このセッションでは、同業他社、政府、雇用者および労働者の組織、国連機関、市民社会などのステークホルダーと協力し、生活賃金の実現を推進する上での課題と機会について探ります。
他のステークホルダーとの連携を強化するための実践的なステップと、生活賃金に向けた環境の整備がもたらすポジティブな影響を学べます。