グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

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Forward Faster
~時代に乗り遅れないために。より速く、より前へ。~

MOVING FORWARD FASTER FOR 2030

発足の背景

国連グローバル・コンパクトは、Forward Faster(フォワード・ファスター)という、新たな、2030年に向けた企業コレクティブ・アクションのイニシアチブを始動させました。
Forward Fasterは、SDGs17目標、2030年アジェンダの達成に必要な速度とスケールで、企業の行動を加速させることを目的としたイニシアチブです。

最新のSDGs に係る取り組みの進捗報告書によると、持続可能な開発目標(SDGs)のうち、軌道に乗っている目標はわずか15%であり、約 37%は進展が見られないか、2015 年のベースラインよりも後退しているとの結果となっています。
多くの企業がサステナビリティへのコミットメントを表明している一方で、単に言葉を並べるだけでなく、行動を起こすことが急務となっています。

参加の意義

サステナビリティに対する大胆な行動と企業の好収益には相関関係があることが明らかになりました。今、行動を起こすことが数年後のビジネスを確かなものにするでしょう。

世界中のグローバル・コンパクト・ローカル・ネットワークを通じて、Forward Faster は、「4分野(人権、労働、環境、腐敗防止)10原則」に基づく総合的なアプローチへのアクセスを提供します。
このアプローチは、インパクトを促進し、政策を提唱することで、新たな機会を解き放ち、レジリエンスを構築し、ビジネス、人々そして地球にとって長期的な繁栄を確保するものです。
具体的には、次の5つの分野において、世界中の企業が、測定可能で信頼性ある共通の目標を定め、ともに野心的な行動をとることで加速を実現する取り組みです。

この5分野は、すべてのSDGs目標における進捗を左右する、企業行動のインパクトが大きい分野として、国連グローバル・コンパクトが特に注力する分野です。
ILO、UN WomenやSBTiをはじめとする20を超える団体・機関もスポンサーとして支持を表明しています。

詳細は国連グローバル・コンパクトが作成する「Forward Faster特設ウェブサイト」をご確認いただき、Forward Fasterイニシアチブへの参加をご検討ください。

資料

注意)「Forward Faster特設ウェブサイト」の最下部に掲載されているFAQおよびアクションガイドは英語のみの掲載となっています。日本語資料を作成しましたので、ご覧ください。

コミットメント内容

5つの分野で企業・団体の皆さまに求められている行動を図にまとめました。

5分野9目標の図

ジェンダー平等の取り組みには、2つの目標があります。

目標1は、2030年までに、すべての管理職層において人数、参画、リーダーシップの点で、ジェンダー平等を達成すること。目標2は、2030年までに同一価値労働、同一賃金を達成することです。

気候変動対策の取り組みには、2つの目標があります。

目標1は2030年までにグローバル排出量を半減し、遅くとも2050年までにネット・ゼロ達成という目標を掲げ、1.5℃の道筋に沿った科学的根拠に基づいたネットゼロ排出削減目標を設定することです。目標2は労働者、労働組合、地域社会、サプライヤーなどと連携して、気候変動の緩和や適応策による社会的影響に対処するため具体的な行動を起こすことで、公正な移行に貢献することです。

ただし、Forward Faster イニシアチブとしては化石燃料会社からの約束は受け入れることはできません。また目標1 については、SBTi (科学に基づく目標設定イニシアチブ)を通したネットゼロの約束と検証された科学に基づいたネットゼロ目標がForward Fasterイニシアチブ参加の前提となります。

生活賃金の取り組みには、2つの目標があります。

目標1は、2030 年までに、組織全体の従業員の100%が生活賃金を得られるようにすることです。目標2は、請負業者、サプライチェーン・パートナー、その他の主要な利害関係者と共同で行動計画を確立し、測定可能かつ期限付きのマイルストーンを設定し、生活賃金および/または生活所得の達成に向けて取り組むことです。

水レジリエンスの取り組みには、1つの目標があります。

グローバル事業およびサプライチェーン全体で水の強靱性(レジリエンス)を確立し、2030年までに少なくとも100の脆弱かつ優先すべき流域においてプラスの水効果を達成するために協力することです。

ただし、The CEO Water Mandate賛同が参加の前提となります。

ファイナンスと投資の取り組みには、2つの目標があります。

目標1は、企業の投資戦略を可能な限りSDGs の方針と戦略に整合させ、SDGs投資の金額と割合について目標を設定し、その進捗状況を報告することです。目標2は、SDGsへの投資や業績と連動した企業の資金調達戦略を策定し、そのSDGsファイナンスの金額と割合を報告することです。

参加方法

Forward Faster への参加には、国連グローバル・コンパクトへの署名が必要です。
そのうえで5分野9目標のうち、1つ以上の目標へコミットメントを表明します。
5分野の中から選択できます。もちろん複数項目のコミットメントも可能です。
コミットメントの進捗は、コミットメントを表明した翌年より、CoPと同じように(または同時に)毎年報告することで、測定可能で信頼性のあるコレクティブ・アクションを実現します。

目標へのコミットメントを実行するために、詳しくは「コミットメント手順(画面操作方法)」をご覧ください。